私たちが泊まったB&B・Hotelの紹介
アシュフィールド・ハウス・ホテル Ashfield House Hotel
Hosts | Joe and Elizabeth |
Address | Grassington, North Yorkshire, BD23 5AE |
Telephone | 01756 752584 |
E−Mail | sales@ashfieldhouse.co.uk |
Web Site | Ashfield House Hotel |
More Information | - |
2011年9月18日(日)〜9月22日(木) 4泊 水色枠の写真はクリックすると拡大写真になります。
18日(日) 夕
ヨークシャーデール4泊の宿は私達としては珍しくホテルにした。といっても部屋数僅か8室の小さなホテルだ。
アシュフィールド・ハウス・ホテルはグラッシントン(Grassington)というスキプトンの北10kmにある小さな村にある。
食事が自慢のホテルとの情報なので”4泊2ディナー”のパックにした。
経営者夫婦と若い女性2人で切り盛りしているようだ。ホストのジョー(Joe)は小太りで人の良さそうな男だ。シェフを兼ねているらしい。
ホステスのエリザベス(Elizabeth)は陽気でお喋りな女性だ。「ベスと呼んで」と自己紹介の後、ホテルの説明を丁寧にしてくれた。
ゆっくり説明を受けていたら、ディナー開始まであと僅かだ。
急いで着替えをしラウンジに下りて行くと1組のカップルがいる。セルフサービスのバーからビールを出して飲みながら話をする。
スコットランドからのカップルらしい。私達が年1回のガーデン巡りの旅を11年続けていることを話すと。
「夫婦共通の友達がアバディーンで庭を造っている。トムというんだ」と言う。「トム? ドクター・トムか?」と訊くと「イエス」の返事だ。
「ドクター・トムの所なら昨年6月に訪ねました」、「エ〜! Rubislaw Den Northのトムのところか?」、「イエス Rubislaw の5番だったね。
探すのに苦労したから番地も覚えているよ」と思いも寄らない展開になる。
ドクター・トムのガーデンの様子は
こちら。
カップルはしょっちゅう訪ねているとのことでディナーの準備ができたと呼ばれるまでトムのガーデンの話題で盛り上がる。
それにつけても、”世界は狭い”とつくづく感じる。
スターターはポテトスープ、メインは妻がポーク、私はラム、デザートはVictorian Plum Crispsだ。期待したほどの味ではないが、
ベスの賑やかな持て成しでテーブル間の交流もあり楽しいひと時を過ごす。
19日(月) 朝
朝食前にホテルのガーデンを巡る。決して広くはないが、良くデザインされ手入れの行き届いたガーデンだ。
スイトピーの花は可愛気がないくらい大きい。写真左のフクシアも次のフロックスも花が大きい。
こちらでは花は大をもって良しとするようだ。日本でもその傾向があるように思われるが、私は余り感心しない。
8時30分、今朝もフルイングリッシュだ。妻はフライドエッグ、私はスクランブルエッグにした。昨夜のディナーは期待外れだったが、
ブレックファストは大変美味しい。ただ、ベーコンが厚くて大き過ぎる。小さなピーチのシェイクも振る舞われたが、写真を撮り忘れた。
昨日書き忘れたが、昨年のエジンバラ近郊で味を占めたホットエアーバルーンに今年も今朝の予約を入れてあったのだ。
昨夜のディナーの席でベスに「今夜23時に確認をして、フライトが決まれば明朝4時には宿を発つので不審に思わないでくれ。朝食はいらない」と
伝えてあったのだ。23時に電話を入れると「フライトキャンセル」の虚しい留守電がながれるのみだった。
ベスから「やはり今日は飛ばなかったのね。天気予報からだめだと思っていたの」と冷やかされる。
昨夜”ドクター・トム”のことで盛り上がったご夫婦は今日アバディーンに帰ると言う。「トムにあったら『あなたの教え通り哲学を持って庭づくりをしている』
と伝えてください」、「トムには来週にも会うだろうからそう伝えるよ」とお別れする。
(その後トムから「あなた達が私の親しい友人と会ったことを嬉しく思う」とのレターが届く またアバディーンで会える日までお元気で)
20日(火) 朝
今日は曇り空だが、空気は冷涼で気持ちが良い。朝食前に村を一回りする。メインストリートのホテルのガラス張りのラウンジは朝食のお客さんで賑わっている。
インテリア店、チョコレート店、ギャラリー、本屋、ワインショップ、クラフトショップなどが並んでいるがまだオープン前だ。
"SPAR"は開いている。"Postoffice"でハガキをポストに入れているとドアーが開いた。随分早い開店だ。
帰国便では間違いなく手荷物が重量制限オーバーとなるだろうから、2つに分ける必要がある。そのための段ボール箱があるか探す。
あったものの小さいので、もっと大きいものはないかと問い合わせると、裏から使用済みの段ボール箱を持ってきて「これで良いか?」と差し出す。
余りによれよれなのだが、ご好意を無にはできない、ありがたく頂いておく。こちらの段ボールは日本に比べ薄っぺらだが、
多くは1回こっきりでリサイクルするのだから、こちらがリーズナブルだ。
さて朝食だ。私はグレープフルーツのシロップ漬けにヨーグルトをたっぷり乗せる。妻はドライフルーツも取り合わせる。
オレンジジュースとベリーのシェイクもいただく。メインは妻がスモークトサーモン&スクランブルエッグ、私はフルイングリッシュ、
ただしベーコンはハーフサイズでとオーダーすると若いウェートレスは戸惑っていたが、ジョーはちゃんと半分にしてくれた。
ランドリーサービスをお願いしたところ、ひとまとめにして部屋の隅に置いておくようにとのことだ。助かる。
20日(火) 夕
またペトロールが底をついてきた。このFIATは燃費が良くないようだ。帰り道とは反対だが、リポン(Ripon)の街の方が見つけやすいと思い遠回りしたが、
探す時には見つからないものだ。大きく時間をロスしてホテルに帰着。大急ぎで着替えてラウンジに行くとマンチェスター(Manchester)からの2組のご夫婦がいた。
「マンチェスターのゲームを見たかったがチケットが手に入らなかった」と話すと「メンバーの私達でも手に入らない」とのことだ。
写真下左はラウンジのミニバー、セルフサービス。今日のメニューは2人とも同じものになった。スターターに
・ Grilled Goats Cheese & Beetroot Salad メインは ・ Scotish Salmon, Hollandise Sauce だ。
これがどちらも美味しい。一昨日失望した分をカバーしてくれるほどだ。ベスの陽気なサービスが場を和ませ盛り上げる。
アニータ(Anita)は付け合わせの野菜のグリーンピースとカリフラワーをストップと言うまでたっぷり盛ってくれる。
デザートは ・ Pomegranate Jelly と ・ Homemade Pecan Pie をオーダーする。待っているとガス風船を手にしたベスを先頭に、アニータ、ロサ、ジョーが入ってきた。
何事かと思いきや、私と背中合わせの席の女性の誕生日のお祝いパフォーマンスだったのだ。メニューを良く見れば一番上に
"HAPPY BIRTHDAY TO Rosemary McLaren"と記されている。ガス風船を女性の椅子に取り付け、特製のケーキがプレゼントされ、全員でハッピーバースデーの歌を歌い、
拍手でお祝いする。こちらも楽しくなる。メニューには風船のイラストも描かれ、予告していたのだ(写真右)。
デザートも美味しくいただき、ラウンジに移ってコーヒーをいただく。全員は座りきれないのだが、ひじ掛けに腰かけたり、立ったままでお喋りが弾んでいる。
残念ながら私1人が会話の輪に入れない。既に22時を回った。旅の疲れも少し溜まってきたことだし、この辺りで切り上げ休むことにしよう。
部屋の壁に素晴らしいタペストリーが架かっている。美しくロマンチックだ。決して豪華ではないが、リラックスできる部屋だ。
21日(水) 朝
今日もひんやりした涼しい朝だ。今日の朝食は昨日妻が食べて美味しそうに見えたスモークトサーモンとスクランブルエッグにする。
サーモンの香り、塩加減がすこぶるスクランブルに合い美味しい。
妻はキッパーにチャレンジする。これがまた量が多すぎる。臭いも塩加減も強いらしい。結局半分ほどでギブアップだ。
今日のシェイクはバナナ。冷たくてのど越しが良い。
昨日頼んでおいたランドリーがどうなったか確認する。明日はチェックアウトだから、今日中に仕上げるよう念押しする。
22日(木) 朝
ホームページの構成上は今日からノース・ヨーク・ムーア編となるが、ヨークシャー・デールの北部をこの後もう一日訪れる予定だ。
今日の朝食は二人ともフルイングリッシュにする。グレープフルーツのシロップ漬けにたっぷりのヨーグルト、オレンジジュース、ベリーのシェイク。
生野菜はなくともバランスのとれた食事だ。写真にバターが写っているが、手を付けることは稀だ。
隣の席のカップルはオーストラリアから来たという。6週間の旅でパリやスペインも回ってきたという。仕事は教師をしているというが、
今の時期に6週間の休暇が取れるのだろうか。人ごとながら気になる。
レクサム付近の宿の手配はジョーがしてくれたようだ。「昨夜、空き室のある宿を2ヶ所見つけたが、電話の印象が良かった方を仮押さえした」という。
「部屋のランクが2種類あるがどちらにするか?」とのことだ。最後の宿だから奮発して高い方にする。「今はまだ朝の忙しい時間だからもう少し後で
電話をする」という。さすがにご同業の事情を配慮している。
荷物をパッキングして車に積み込み、出発準備OKとなったところで、支払いを済ませ、電話をしてもらい予約完了。
分厚い宿情報誌の該当ページをコピーしていただき、ジョーと記念写真を撮り出発だ。ベスは休憩に入ったようだ。アットホームな素晴らしい持て成しのホテルだった。
Where to Eat | グラッシントン・ハウス Grassington House |
19日(月) 夕
17時30分、B&Bに帰着。今宵のディナーはベスのお薦めのグラッシントン・ハウス。ホテルからは歩いて3分の近さだ。
外観からは予想もできない広さと立派な内装の店だ。グランドピアノも置かれている。オーダーを済ませ、待つ間にウェートレスからもらった
パンフレットによれば、ここも部屋数8つの小さなホテルなのだ。同じAA五つ星ながらアシュフィールド・ハウス・ホテルより格上は間違いない。
B&Bで検索してアシュフィールド・ハウスはヒットしたが、グラッシントン・ハウスはそうでなかった。何よりの証拠だ。
メニューは前菜、メイン、デザートそれぞれ3品くらいある中からから2品を選択できる”2コース”にする。
妻はメインのサーモンとデザートのアップル・シナモン・アイスクリーム、私は前菜にコンビーフ、メインは同じくサーモンとする。美味しい。
21日(水) 夕
さて、時間も時間だ。この街のパブに行ってみたいとは思うが、ディナーのスタートが近付いたベスにこれ以上手間を掛ける訳にはいかない。
一昨日のグラッシントン・ハウスで何の不足もない。ということで、再びグラッシントン・ハウスに遣って来た。
19時を過ぎているから、今日は混雑している。何とか席が取れて、オーダーに入る。私はメニューにヨークシャー産の黒豚(Black Pig)を見つける。
妻はシーバス(Seabass)にする。黒豚にはホタテもついている。シーバスにはリゾットが添えられる。妻は私が米料理をオーダーすると
「軟弱だ」と非難するが、自分のオーダーに米料理が付いていてもそれはそれなのである。多くを語るまい。
これにワインとパン、グラッシントン最後の夜は豊かに暮れて行く。
詳細は Web Site などでご確認ください。
「旅行記」もご覧ください。